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- 2026/01/22(木) 05:33:01|
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*ルーファス×ブレイク
*暴力表現注意
『その耀』を求めてはいけません
『その耀』に触れてはいけません
『その耀』を覗いてはいけません
これは『懺悔』。
貴方と出会ったその瞬間、それは貴方を殺すでしょう
【パンドラの箱】2―growth―
白が世界を覆う頃。
人々は例外なく黒の揺り籠で夢を見る。それは私達を時に優しく、時に恐怖に包み込み目を閉じればすぐ「あちら」の住人が歓迎の歌を謳いだす。
『ようこそ貴方の夢の世界へ。
此処は貴方を現の世から解き放ち、未知の世界へ誘うでしょう。
その世界は溶かしたチョコレートの様に甘い香り?
それとも喰われ腐った死骸の匂い?
さあさ、早く私に教えて頂戴な』
「…ぅ」
噎せ返る程の甘い香りに目を覚ます。
痛む首筋に手をあてつつ記憶の糸を手繰り寄せた。
(…此処は何所ですかね)
暗くて何も見えないが、先程までは外にいた筈だ。
そう、赤毛の公爵と共に。
「何処です?バルマ公」
途端、静かな問いに応える様に室内に明りが灯った。灯った明りは部屋のあちら此方に置かれた蝋燭の物だがそれらに照らされた世界は、まさに『おもちゃ箱』と言えた。色とりどりの菓子を散りばめた様な色彩の世界が其処には在った。
「これは―」
「懐かしいか?」
目を瞠る彼の前に現れたのは今宵の饗宴の主催者。
長い赤髪を揺らしながら扇で口元を隠しつつ目の前に降り立った。
「ほう、まだ元気そうじゃの」
「…何の話です」
意外そうな表情を浮かべる彼の意図を計りかねいぶかしむ。そんな自分の様子も計算の内か、彼は苦笑を零した。
「まぁそう急くな。種を明かすにはまだ早かろう」
「――ッ!?」
突如後胸部に衝撃を覚えたかと思うと胸倉を掴まれベッドの上へ放られた。スプリングに身体が弾む。
「…は、…あっ」
背中への衝撃に息が詰まり、呼吸を整えようとした所へ黒い影が落ちた。のしかかる男の髪が頬に触れる。言い知れぬ恐怖にぞわり、と鳥肌が立った。
「どうした?何時もの汝なら避けられたであろう」
笑う声が上から降り注ぎ、言われて自身の異常に気付く。先程の衝撃にしても普段此処まで肺が痛む事は無い。攻撃を加えられたとて何時もなら容易く避けられたはずだ。
「…何をしたんです?」
「心外じゃのう、折角もてなしている客人から疑われるとは」
何所がもてなしているのかと言い返そうと口を開きかけそれも無駄と判断し黙る。
「…威勢の無い汝はつまらんな」
肌に触れる空気がざわめいた。
「こんな『もてなし』はどうじゃ?」
頭をもたげれば視界に入る複数の人影。部屋に現われたのはかつて仕えたシンクレアの一族だ。
「な、…ッ!」
「懐かしき再会を喜べ、帽子屋」
その口端が引き上がり、彼の背後に破裂音が響き渡った。
「ぅ……がはっ、…っ」
ごぷ、と言う嫌な音と共に口から鮮血が溢れ出る。二人の鼻孔を鉄の匂いが充満した。
「またか…汝は余程眠りたくないものとみえる」
ルーファスは背後で砂塵と化した自らの幻覚と目の前で血を吐く男を半ば呆れ顔で見やった。
「それほど夢を見たくなくば、気の済むまで己の『痛み』と向き合うがいい」
「――ッ!」
血に汚れた白い顔を鈍い音が打った。真白いシーツに鮮血が舞う。
「感謝せよ。汝の望みを叶えてやろうと言うのだからな」
「ふ…ざけた事、をッ」
再びこの部屋に似つかわしくない音が響く。頬の皮膚が裂け滴る血が一層その染みを濃くした。
「あまり殴らせるな帽子屋よ。殺すにはまだ惜しいでの」
白々しい言葉は当人に届いていたのか。殴られ横を向いたまま僅かに身体を震わせるばかりで言葉は返ってこなかった。それを見て胸元までのスカーフを引きちぎるように剥ぎ取り空いたシャツの間から白い首筋に舌を這わせた。びくりと震えるその身体を嗤いながら顎を持ち上げ紅い瞳に無理矢理視線を合わさせた。
「汝が正気を無くす前に教えてやろう…始めにその身の自由を奪ったのは睡眠剤とこの『水銀』」
取りだした小瓶に震えが一瞬大きくなった。
「と言ってもごく微量だが、それに此方も微量の阿片を混ぜた物だ。ホンモノの『いかれ帽子屋』にしてやろうかと思ったがそれでは我の欲しいモノが手に入らなくなるのでな」
液体の揺れる小瓶を翳しながら世間話でもするように淡々と彼は語った。彼の下で震えていた身体は次第に熱い息を零し始めていた。赤に汚れた髪を除け、滑らかな感触を味わうように手を滑らせる。
「…っ…、」
何かに耐える様に唇を噛み締めるその顔の横に手を突き体重をかければ、ぎしりとベッドの軋む音が鳴る。恐らくまだ一時的なものであろうが、水銀と阿片の作用か紅い瞳は焦点が揺らいでいた。シャツの釦を一つ一つ外していき身長の割に華奢な身体を背に腕を回して引き寄せる。胸の突起を口に含めば大袈裟な程にそれは跳ねた。
「……ぁ!!…や、め…!」
肩まで剥き出しになった腕が被さる身体を押し退けようと力を込めてくるが効果は無かった。空いた手に下肢を触れられた瞬間押していたその肩を逆に掴む形になる。伸ばされた手はスラックスの上からその形をなぞる様に触れた後、急激に力を込めてソレを握り込んだ。
「ひっ、ぁあ…!」
身体が弓なりに反り額の雫が飛んだ。
抵抗するのも構わずルーファスは衣服の中に手を滑り込ませ直に彼自身に触れる。そこは彼の意思とは関係無く、既に濡れ始めていた。
「傷め付けられるのが好きか?」
揶揄するよう問いに彼は俯きながら首を振る。
「強情な事だ」
下肢に絡まる衣服を一気に剥ぎ取った。未だ着たままの上着の間から覗く其処に制服感と高まる興奮を覚えながら両の足を掴み押し広げる。大した力は無いが、それでも暴れる足を押さえつけその胎に指を捻じ込む。普段そんな刺激の無い所故か、彼は悲鳴を上げた。
「あ”ぁ・・・・・ッ!!」
掠れた声と唾液と共に流れる血。
「いたっ、い…!痛…」
「痛みを感じる余裕が有るなら、少しは可愛げの有る事を言ったらどうじゃ」
乾いていたナカは粘着質な物に潤い、ルーファスの指に絡みだす。挿入が滑らかになりその動きは速さを増した。苦痛を訴えていた唇は艶めいた言葉にならない声を発しその手は肌が白くなるほど固くシーツを握り込んでいた。湿った音が暫く室内に聞こえた後、ずるりと濡れた指を抜き出す。白濁とした液体の流れる其処に欲に猛った物をあてがう。それまでひたすら痛みと快楽に耐えていた身体がその感触に僅かに正気を取り戻した。
「・・い、やだ…!…や、め…!!」
迫る身体を押し返そうと手を伸ばすがやはりそれも無駄に終わる。
「ひ、ッ!!」
声にならない悲鳴が響く。見開いたその紅い瞳からは涙が零れた。震えながら抵抗する身体を揺さぶり何度も犯す。時折胸を弄い、鎖骨に歯を立てれば彼の中はきつく締めつけてきた。抉る様に強く前立腺を刺激すれば卑猥な音と共に限界が来る。
「あ、ぁッ……い…!!」
どくん、と心臓が跳ねると同時に熱が体内へ吐きだされ、そして彼もまた相手の腹へとその欲を吐き出した。
「あ…くッ、…」
濡れた内股を震わせ、彼は過呼吸を起こした。白い髪は汗で額に貼りつき体温は熱いままにその肌は蒼白になる。自身で収集がつけられないのか上手く酸素を取り込めずにいるその唇を、ルーファスは自分のそれで塞いだ。
「ん”、…ふ、ぁ……ッ」
自分で吐いた息を吸わせ呼吸を落ち着かせる。軽いパニック症状と抵抗する意思で初めは暴れた手足も徐々にそれを弛めていった。
「……眠ったか」
呼吸が落ち着くと彼はそのまま意識を手放した。微動だにせずベッドに沈むように眠る乱れた身体にシーツを投げかける。其処は極彩色の部屋ではなく簡素な一室と化していた。錆びたノブに手を掛け外へ出る。廊下に靴音を響かせ歩きながら手の甲で唇を拭った。
「我もとんだお人好しさんじゃのう」
塞いだ唇は鉄と塩の味がした。
【パンドラの箱】2―growth―