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- 2026/01/22(木) 07:09:18|
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*ヴィンセント×ギルバート
*G・V20歳前後(弱い兄と病んでる弟)
僕等は交わってはいけない共同体
【Contraindication】
ex.『常識』
自分にとって最も下らない意味の無い言葉だ。
凸凹の個人を並べて適当に切り揃えた数値そのものは現実に存在しない。
だからその平均に個人を当て嵌め様とした所でそれは意味を持たない。
それは個人を計る為の物では無く集団をまとめる時に使うものだ。
だから僕には関係ない。
ex.『同性愛-近親相姦』
これは特に思う事が無い。
自分はゲイでもないし、例え兄を愛していたとて後指差される筋合いは無い。
望まれれば女だって抱く事が出来る。だから偏見も同情も何も無い。
自分は兄が兄たる存在であるから愛しているのであって、他に兄弟がいたら
違う結論を出しているかも知れないからだ。
【contraindication】
先日兄さんが死にかけた。
またしても僕から兄さんを奪おうという人物が現れたようだった。彼は何とか生きていたけど、彼を殺そうとした人物を生かしておく事は出来ない。
「ギル、汗が…」
ベッドの上で胸の辺りを押さえる彼の顔は蒼白だった。
危機は脱したものの完全な健康体にはまだほど遠い様子で彼は臥せっている。静かな夜に、彼の少し早い呼吸だけは止む事が無い。
「…すまん」
「これくらい、ギルに昔よくしてもらってた」
「…そう、か?」
「あぁ、うん。ギルはいつも優しいから…気にしないで」
つい。という言葉では済まされない。過去を知られる事は僕にとっても、きっと彼にとっても不幸な事だ。彼の汗を吸ったタオルを水入れに浸して絞る。広げたタオルを彼の額に乗せて、その頬を撫でた。
「犯人を殺したい?」
「そう…いや、…だがな…」
「躊躇う必要何か無いでしょう?そいつは他の『兄弟』も殺してる」
「ああ…分かってる」
いつも以上に力の無い『殺し』への返答。
彼は何時も迷っている。正しい事を間違ってはいないかと常に疑っているのだ。決して気が弱い訳ではない。正常な理性が有るからこその弱いという印象。
「僕がやるから安心して?」
「それは…」
片腕をベッドに突いて重心を預ける。
顔を近づけるときつく目を閉じてしまったその目蓋にキスを落とした。
「ねぇギル、ギルはもう少し自分に優しくしないといけないよ」
沈んだ枕の上から不安に揺れる瞳が見上げて来た。彼を苦しめる奴は許せないけど、彼の苦しむ表情は愛おしい。頬をなぞった手が徐々に首筋へと下り衣服から覗く鎖骨へと辿り着く。不謹慎だろうが、病床に臥せる彼はとても艶が有ると思う。
「僕にはもう正常な理性なんか無いんだから」
「ヴィンス…そんな事は、」
「無いなんて事、無いんだよ」
にっこり笑った僕に、彼は一層哀しそうな表情をした。
そんな彼の気持ちを置いてその身体の上へと影を落とす。
「ねぇ言って?僕にヤッて欲しいって」
「いや…駄目だ、それは…出来ない」
彼は頭(かぶり)を振って自分の本心のを否定した。
「あはは、もうホントに優しいんだからギルってば」
純粋に無邪気に笑って唐突に彼の首筋を舐めた。一瞬にして石の様に固くなった彼の腰に腕を回して引き寄せる。力の入った身体は脱力した状態よりも容易くその行為を可能にした。
「ね、お願い。イって?」
「……ッ」
固く緊張した身体はしかし拒んではいなかった。馬乗りになった僕の胸元を掴んで、彼は震える頭を俯かせている。名前を呼ぶと叱られた子供の様にびくりと震えてみせた。
「…た、…ヴィンス…やっぱり、駄目だ」
ほんの一瞬決意しかけた光がふっと消えた。いかにも彼らしい答えだった。
「うん、ごめんね苛めて。ギルは、ギルのままがいいよ」
悪くもないのに申し訳なさそうにしているその顔を抱き込み、優しい声で囁く。
「お詫びにキモチよく、イかせてあげる」
蒼白だった肌が一気に赤みを帯びて熱を放つ。僕の背に回された腕に力が籠もるのを了解と受け取り今度は唇へキスをした。汗でしっとりと濡れた黒髪に指を絡めてもっと深くと彼を求める。自分に優しく出来ない人は周りが甘やかしてやらないといけない。
「…愛してる、兄さん」
彼は僕を愛していないのかも知れない。望んでいないかも知れない。
だけどそれは毒を飲んだかのように苦しい程
『僕は彼を愛していた』
【Contraindication】
彼と分離していまう解毒薬なんて、要らない